2013/11

2013/11/21

リフォームの記録(5) 工務店を決める

大事な話なのに、今まで書くの忘れてました。

今回、お世話になっている建設会社は、「保川建設」さんです。

古民家に出会ってから、いろいろ家のことで聞きたいことが出てきて、
「千葉」「古民家」「修理」とかのキーワードで検索したりして。
保川さんのことはその頃から知っていたのです。

この度、リフォームをするにあたり、地元の方から紹介していただいくと、
保川建設さんのお名前が。

他にも、このブログでも紹介されてたりして。
<注文の多い古民家>

ただ、地元では有名な会社のようですし、古民家関係では名前が常に出てくる会社さんなので、
コスト的なことが心配でした。

今回、見積もりを3社にお願いし、2社から回答をいただきました。
そして、いろいろ調整作業をして、私たちの予算と近くなるように
話し合いを続けました。

工務店さんにとっては、建築士さんが図面を引いたものを基に見積もりをだし、
それを基にまた話し合いをして・・・というのは本当に手間のかかる大変な作業です。
その上、工事が始まっても、自分たちで判断して工事を進めることはできず、常に建築士さんの
チェックが入る。

一言で言うと「面倒」ということだと思うのです。
私も今回、見積もり、調整、という作業を施主の側から経験して、これは大変な作業だな
って思いました。

でも、それをとても根気強くやってくださり、そして、素人の私たちにもわかりやすく、
丁寧にお話をしてくださる姿に、「この方たちにお任せしたい」という気持ちがわきました。

ものごとを決める時「お金」というのは大変重要な一つの要素だと思います。
でも、私が心を決めるのは「お金以外の要素」であることが多いように思います。
今回も「見積金額」が決定打になったわけではありませんでした。

「金額」が一番の納得ポイントだ、という場合もあるでしょう。
ただ、そうしたときに、本当に気持ち良くお金をお渡しできているか?と考えると、
私は「やっていただいたことへの感謝」だったり「助けていただいたことへのお礼」
だったり、「好きな物へのサポートの気持ち」だったり、ただ単純に「自分がこれを
手にすることが出来た喜び」を表現する手段が「お金」だという気がします。

だから、そういう「気持ち」を自分の中で味わえることが一番大事なのかな?って
最近思っています。

ちょっと話がずれましたが、今回保川さんに工事をお願いして、本当に良かったな、って
思っています。

出来がるのが楽しみ~♪

わたり
渡り廊下部分が出来てきたよ(^-^)





2013/11/15

確信と不信ー二つの翼

[caption id="" align="alignright" width="240"]Flying bird Flying bird (Photo credit: kashyap_hc)[/caption]

最近気が付いたこと。

私は、勇気がある人にとても惹かれる、ということ。

勇気ある行動が出来る人をとても尊敬するし、
勇気溢れる行動を目にすると感動して心が揺さぶられる。

「勇気」。
なぜ、このテーマにこんなにも反応するのか?

それは、自分もそういう人になりたい、ってとても強く思っているから。
そして、私はこの気持ちをずいぶん長いこと持っているということに気が付いた。

勇気ある行動が出来る人は何が違うんだろう。
前回の瞑想の10日間コースの時、気が付いた。
なぜ勇気ある行動がとれるかというと、彼らには「確信」があるからだ。

自分に対する確信。
相手に対する確信。
自然の摂理に対する確信。

だから、心配しないし、不安に思わないし、疑ったりしない。
勇気=確信なんだ。

私は、瞑想コースに行くと、いつも自分の中に積み重なっている「確信のなさ」と対峙している。
毎回、毎回不安や疑いが浮かび上がってくるのを観察しながら、
「確信のなさ」という汚濁が、少しづつ少しづつはがれてきているのを感じてた。

そして、やっと目が向くようになったんだろう。
「確信」という徳に。
その徳を持っている人たちの行動に強く反応する自分に。

まだまだ「確信のなさ」は深く深く私の中に根を張っているけど、
ようやく少し相手が見えてきたって感じかなぁ。ふう。

「汚濁を取り除く作業」と、「徳を積むこと」は同じように見えて実は独立している気がする。
鳥の両翼のように。

どちらかだけやっても片手落ち、という感じなんだなって。
ポジティブシンキングとかっていうのものに違和感を感じる理由が自分の中でようやく理解できた。

確信を持てるような経験を重ねることで、少しは確信が育つだろう。
「小さな成功を重ねる」とかっていうこと、よく聞くことあるからね。

でも、それによって「確信のなさ」を取り除けるなんてことはないんだと思う。
私が今まで生きていて、自分が経験してきた中で、このネガティブさを取り除くことが出来る方法は、
ヴィパッサナー瞑想をおいて他にない。この世には私の知らないいろんなことがあるから、
これは私が知っていることの中で、っていうことだけど。

私は自分が出会ったこの瞑想を続けていきたいって思ってる。
だって、これが私の知る唯一の、汚濁を取り除く方法なのだから。

2013/11/14

リフォーム記録(4)素焼き土管を埋める

千葉の別宅は、築150年の古民家部分=母屋と、別棟部分が渡り廊下でつながっている
構造になっています。

今回のリフォームは、その別棟部分で、渡り廊下は基礎からのやり直し、いわゆる
新築です。

その、母屋と別棟部分の間は、中庭という感じになっています。

dokan2

母屋の大屋根は大変立派です。雨どいを付けず、地中にパイプを入れて
雨水の排水をしていますが、これがどうも十分ではありません。

この家の大きな課題の一つが湿気対策です。
その課題に、アトリエへんの片山先生ご夫妻が提案してくださったのが
「素焼き土管」。

dokan


今回、雨水の排水をスムーズにするために、素焼きの土管を地中に
埋めることにしました。

なんでも、この素焼きの土管を地中に入れることで、地中の水分を
排水溝まで導くことが出来るということなのです。

<素焼き土管について>
(北海道農材工業株式会社のページにリンクさせていただています)

素焼き土管はコストもあまりかからなくて、自然な感じだし、効果を期待しています。

渡り廊下のしたは、塩ビ管でつないでもらうことにしました。

雨の日の様子をみると、土管への期待が高まります。
どうぞ、うまく働いてくれますように。

dokan

2013/11/13

リフォームの話 (3) 木材について

今日は秋晴れで本当気持ちがよい。
散歩したい気分になったので、近所のカフェでココア飲んでます。

画像

持ってきたのは「住む」という雑誌。リフォーム中の別宅の外壁や、床などの手入れのこと考えたくて。
マンションと違い、今度の家は無垢材がふんだんに使われます。

◎外壁は杉板。
◎リビングとダイニングの床は3センチ厚の杉。
◎洗面や脱衣所などは栗のフローリング。
◎キッチンの天板は米松の集成材。

日本は木との関係が本当に深い土地なのだなと思います。
なのに、私は全然木のこと知らないなぁ、って。

それぞれの材が、それぞれ特徴を持っていて、例えば栗の木は水に強かったり、
杉は柔らかくて温かい肌触りだったり。

アトリエへんの片山先生ご夫妻との打ち合わせの時も「ここはこの材」で、とかっていう話に
私1人ついていけてない感じで、その度に「なんでここは栗が良いんですか?」なんて質問
してました。そんな質問に丁寧に付き合ってくださって、感謝しています。

それにしても、本当に知らないことだらけ。自分が住んでる家なのにね。

一戸建ての家のリフォームを通じいろいろなことを学んでいます。
私は家が好きだから、家を通してだとやっと頭に入るんだな。
木の特徴なんて、教科書読んでも全然頭に入らないもの。

こうやって、一つ一つ学んでいくと、愛着がわきます。

さて、それらの木をどうやってお手入れしていくか。
つぎはそれを学びましょ(^-^)

2013/11/08

リフォーム記録(2)建築家の先生との出会い&断熱材の話

今回、リフォームするにあたって、ずっと相談させていただいているのが「アトリエへん」の片山先生ご夫妻。

塗り壁隊」というボランティア活動をずっとやっていらっしゃる方たちで、その活動への興味から先生にコンタクトをとりました。

実は、四ツ谷の我が家から歩いていける距離に事務所があって、そしてお二人のお人柄にも惹かれて、今回のリフォーム全面的にご相談させていただくことになりました。

初めてお話をさせていただいてから、実際に作業に入るまで、1年半近く。
その間、現地に来ていただいて、時々お会いしてお話うかがって、自分たちのアイデアをまとめていく過程をずっとお付き合いいただきました。
自分たちのペースでやることを尊重していただき、本当にありがたいなって思ってます。


さて、今回のリフォームに当たって、片山先生が指摘してくださったのが、現在入っている断熱材の素材。
「ロックウールの可能性があるね。」

ロックウール??
なんか、聞いたことある。

ということで、今回解体したところ、やはりロックウールだったようです。
石綿、っていう話もあって、石綿とロックウールは違うものらしく、危険性があるのはロックウールの方、とのこと。

うーん、なんかわからないけど、今度使う素材は全く別の物なので、まあ済んだ話ということにします。

今度使うのは、”羊毛”の断熱材。
なんか、おうち全体にセーター着せるみたいで楽しいです。

天井をはがして、いよいよ解体が始まった瞬間。
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